こんにちは!まりもスターです。
以前、簿記2級を活かした家計簿の作り方で、固定費・変動費・特別費・貯蓄の4科目に分けて家計を管理する方法を紹介しました。この方法を続けているうちに、簿記2級の勉強で習った「損益分岐点」という考え方が、家計にもそのまま使えることに気づいたんです。
今回は、この「家計の損益分岐点」という考え方と、わが家での使い方を数字を交えて紹介します。
損益分岐点とは何か(簿記の基本のおさらい)
損益分岐点とは、簿記・会計の世界で「売上と費用がちょうど釣り合い、利益がゼロになる売上高」のことを指します。売上がこのラインを超えれば利益(黒字)、下回れば損失(赤字)になる、いわば「これ以上稼げば黒字」というボーダーラインです。
会社の経営では、この損益分岐点を把握することで「あといくら売上を伸ばせば黒字化するか」「固定費をいくら削れば損益分岐点を下げられるか」が分かります。
家計に置き換えると「貯蓄がゼロになる支出ライン」
これを家計に置き換えると、「この金額まで使うと、その月の貯蓄がゼロになる」という支出のボーダーラインとして考えることができます。
計算はシンプルです。
家計の損益分岐点(支出) = 手取り月収 − 目標貯蓄額
例えば手取り月収30万円、目標貯蓄額を5万円としているなら、その月の損益分岐点は25万円。つまり「25万円までしか使えない」というラインが数字で見えるようになります。
わが家の損益分岐点を出してみた
以前の記事で紹介した4科目(固定費・変動費・特別費・貯蓄)を使って、わが家の損益分岐点を実際に出してみます(手取り月収30万円のご家庭を想定したモデルケースです)。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 手取り月収 | 30万円 |
| 目標貯蓄額(貯蓄・投資科目) | 5.4万円(手取りの約18%) |
| 家計の損益分岐点(=使える上限) | 24.6万円 |
さらにこの24.6万円を、固定費・変動費・特別費の内訳に分解すると、日々どこまで使えるかがより具体的に見えてきます。
| 科目 | 損益分岐点内での配分目安 |
|---|---|
| 固定費 | 11万円 |
| 変動費 | 7.5万円 |
| 特別費(月割り) | 1万円 |
| 変動費・特別費の「使ってよい余白」 | 約5.1万円 |
「あと5.1万円までは使っても貯蓄目標は達成できる」という感覚を持てるようになったのが、この考え方の一番のメリットでした。
損益分岐点を知って変わったこと
以前は「今月ちょっと使いすぎたかも」という感覚で家計を判断していましたが、損益分岐点を数字で持つようになってからは、「あといくらまでなら大丈夫か」を月の途中でも判断できるようになりました。
特別費(帰省費用や家電の買い替えなど)が発生する月は、損益分岐点そのものが下がることになるので、「今月は特別費があるから、変動費をいつもより1万円絞ろう」という判断も、感覚ではなく数字でできるようになります。
失敗したこと:最初は目標貯蓄額を高く設定しすぎた
正直に書くと、最初は「せっかくなら」と目標貯蓄額を手取りの30%(9万円)に設定してしまい、損益分岐点が20.4万円という非現実的に低いラインになってしまいました。結果、毎月のように損益分岐点を超えてしまい、「またオーバーした」という自己嫌悪の繰り返しに。
損益分岐点は、達成できてこそ意味がある数字です。まずは無理のない貯蓄率(手取りの15〜20%程度)から設定し、慣れてきたら少しずつ引き上げていくのがおすすめです。

まとめ
簿記2級で学ぶ「損益分岐点」の考え方は、家計にもそのまま応用できます。「手取り月収−目標貯蓄額」で家計の損益分岐点を出しておけば、月の途中でも「あといくら使えるか」が数字で判断できるようになります。
勘定科目式の家計簿と組み合わせることで、「どの科目を削れば貯蓄目標に届くか」まで具体的に見えてくるので、まだ試したことがない方はぜひ両方セットで取り入れてみてください。


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